志位共産党委員長 ---'01参院選/2001年6月10日---


地元駅に着くと、なにやら駅前に人が集まっている。
改札口を出て、階段を降りようとすると、その人だかりが街頭演説を聞くためのものだと判る。

東京では今月下旬に東京都議会議員選挙ので、その為のポスターが街には急増しています。
この地域では公明党と共産党のポスターが多く、次いで民主党と自民党のポスターが見られる。
しかし、数ヶ月前まで自民党のポスターは少なかったのに小泉総裁就任後からは一気に目立つようになった。

現在、この街の議席は自民党と民主党が1議席ずつを有しています。
その議席を守ろうとする人と奪おうとする人の戦いになっていくわけです。


人だかりの中心にある街頭宣伝カーは白地のクルマに赤の文字。
そう、日本共産党の街頭宣伝カー。


去年の衆議院議員選挙の時に新宿西口で共産党の不破議長(当時の委員長)の演説をちょろっと聞いたことがある。
その時には、『迫力のある人だなぁ』と率直に感じたのを憶えている。

街頭宣伝カーの方を見ていると、なにやら濃紺のクルマが停まる。
降りてきたのは共産党の志位和夫委員長でした。

なんと、この多摩地区の小さな街の駅前に主要政党の党首クラスの登場。
このあたりは民主党への支持が比較的強く、衆議院の議席は民主党が有している。
中選挙区時代には民主党の管直人幹事長の地元でもあった名残でしょうか。

折角なので演説を聞いてみようと、丁度、街頭宣伝カーの正面に位置するビルの2階から眺める。


いろいろな人が話をしたが、細かいことは省略します。
ここではまず、志位委員長の印象について。

以前、『日本もよふけ』でなかなか良い印象を与えていた志位さん(当時は書記長でした)。
その印象の良さは自民党でも問題になったのか、翌週には急遽、中川秀直(当時の幹事長代理)が出演し、
共産党の政策を批判するようなこともあった。

僕個人はあの自民党の行動は完全にマイナスであったと思う。
2週続けてみた人はきっと、志位さんに共感を覚えたにちがいない。

今日の街頭演説の志位さんの口調もテレビの印象とあまり変わらず、良い感じでした。
ソフトで人をきちんと説得しようとするような口調、ただし、厳しいところは厳しい口調。
それでいて、マイクを通しての話でも声に力がある感じでした。

雨のあり始めた中でも熱弁を振るう姿は少しだけ格好良くもあった。
考えてみれば主要7政党の党首の中で最も若いのが志位委員長。
最近は元気の良い党首が多いので、あまり目立ちはしないけれど、
なんと人の良さそうな感じと、共産党のエリートという両方のイメージを上手くミックスしている人だなぁと感じた。


しかし、今日の演説の最中、聴衆の反応が薄かった部分が1カ所あった。
それが多党を批判した部分である。
自民党の批判は全編でしていたので、特に反応の良い悪いはなかったけれど、
公明党と民主党を批判した件は反応が薄かった。

この地域が民主党・管幹事長の準地元であることは前述の通り。
そして、この地域は創価小・創価中・創価高と、創価学会系の教育機関が集まっている。

おそらく、1セットとなった演説なのでしょう。
確かに地域によって内容を変えるのはイヤらしいかもしれないが、考えた方が良いのではと思った。


さてさて、 東京都議選での共産党の焦点は高齢者福祉が中心である。
介護保険料の減免、公共交通機関の無料乗車券制度の復活など、
この4年間で廃止・導入された高齢者福祉政策の是正を焦点にあげているようです。

都市部では共産党が強いといいますが、 東京都議会でも共産党は議会内第2党。
きっと、小泉首相が登場しなければ躍進したかもしれなかった。
どの野党もそうだが小泉純一郎という役者の登場によってシナリオが崩れている。


共産党についてはもう一言、書いておきたい。
個人的には共産党の政策には所々「?」があるが、確かに公約を守るということに関しては一流の政党だと思う。
共産党が共産党であることを理由に批判する姿勢は改めるべきではないだろうか。
政治討論のテレビ番組などでも保守系議員のなかには「共産党は○○だから、、、」という政治家が多い。
それは良くないと思う。

仲良くなれとか、連立しろとは言わない。せめて、お互いの主張を聞き、討論することは必要だと思います。
それが政治的立場の違いで相手にしないような態度を見せるようでは、政治家としての資質に関わると思います。


さてさて、東京都議会議員選挙は参議院議員通常選挙の前哨戦。
野党が参議院で過半数を獲得すれば自公保連立を揺るがすことが出来るのだが、、、


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