デフレーション
---経済---




政府は3月の月例経済報告の中で。
日本経済が『緩やかなデフレにある』であることを認めました。
先進諸国の中でデフレーションが発生したのは前例のないことで、
日本の経済状況が危機的な状況にあることが、
公式に認められたわけです。

中学校の公民、高校の政治経済(現代社会)では、
3つの経済現象を習います。

最も有名なのがインフレーション(Inflation)。
テストに良く出るのがスタグフレーション(Stagflation)。
そしてあまり触れられないのがデフレーション(Deflation)。


インフレーションとは、
通貨量の膨張によって、物価水準が断続的に上昇する現象のこと。

代表的なインフレーションの例を挙げれば、
終戦直後の日本で発生した年率数十%以上のインフレ、
ハイパーインフレ、
1973年の第一次オイル・ショクによる年率2桁の急激なインフレ、
ギャロッピングインフレなど。

また、先進諸国は商品価格や賃金が下方硬直性を持つため、
常に年率2〜3%程度のインフレが発生しています。
これをクリーピングインフレと呼びます。


このクリーピングインフレ状態の先進国に不況が発生すると、
不況下でも物価が上昇するという苦しい状況に陥ります。
この状況をスタグフレーションと呼びます。

日本では第1次オイル・ショック後に、
原油価格の高騰に伴う原油加工製品の価格高騰と、
それに伴う消費者の需要減退などによってスタグフレーションが発生しました。


では、デフレーションとは何か?

デフレーションはインフレーションの真逆で、
経済全体の規模が縮小していくうちに需要が次第に減り、
結果として物価が下がり、景気が後退、もしくは不況へと進んでいきます。

このデフレに突入するのに何故、大騒ぎをしているのか?
それはデフレは循環する性質を持っているからです。

デフレは経済を縮小させていくという特徴を持っています。
それはこうして進行していきます。

物価が下がる

物が売れても、価格が安いので、企業収益が減る

企業収益が減ると、労働者の賃金が減る

賃金が減ると、消費者は物を買わなくなる

物が売れなくなると、企業は価格を下げる

価格を下げると、企業収益が減る




この循環によって、経済規模は徐々に縮小していきます。
これをデフレ・スパイラルと呼びます。

今、騒いでいる緊急経済対策は、
デフレの初期段階でスパイラルから脱出させようとするものです。

が、僕が高校の時に使っていた、
ですからもう6年ぐらい前の政経の資料集にこう書かれています。

現在の日本はこのデフレ状態にあるため、政府が有効な政策を発動しないと、
デフレ循環により不況が泥沼化すると懸念されている。

(『資料 政・経 1996』 東京学習出版社 1996)

当時の高校生は当時の経済状況がデフレであったと習っているが、
日本政府は今日、デフレだと認めた。

もし、資料集が正しかったとすれば、
もう既に、デフレの螺旋をグルグル回っているはず、、、

だとすれば、少々の経済対策では脱出はできない。
それが現内閣にできるのか?


(2001年3月16日)


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