| HERO(10)検察審査会 連載第10回目。 ドラマのサブ・タイトルは『別れの予感』でした。 さて、今回は最近話題の検察審査会と検事の資格について。 そもそも検察審査会とはどんなものなのか。 例によって例のごとく、法律を見てみましょう。 検察審査会法 第1条 公訴権の実行に関し民意を反映せしめてその適正を図るため、 政令で定める地方裁判所及び地方裁判所支部の所在地に検察審査会を置く。 ただし、検察審査会の数は、200を下つてはならず、 且つ、各地方裁判所の管轄区域に少なくともその一を置かなければならない。 検察審査会の役割は検察が起訴・不起訴を決定するプロセスが、 適正であるかを審査する機関です。 検察の判断に疑問があるときに審査の申し立てをすることが出来ます。 検察審査会法 第2条第1項 検察審査会は、左の事項を掌る。 一、検察官の公訴を提起しない処分の当否の審査に関する事項 二、検察事務の改善に関する建議又は勧告に関する事項 同第2項 検察審査会は、告訴若しくは告発したもの、 請求を待つて受理すべき事件についての請求を請求した者 又は犯罪により害を被つた者(犯罪により害を被つた者が死亡した場合においては、 その配偶者、直系の親族又は兄弟姉妹)の申立てがあるときは、 前項第1号の審査を行わなければならない。 主に被害者やその家族が検察の決定に不服のある場合、 検察審査会に決定が適正かを審査してもらうことが出来ます。 ですから、第10話の場合、 容疑者が不起訴になったのは妥当ではないと被害者が感じ、 検察審査会に訴えたわけです。 検察審査会は一般の人によって構成される審査会です。 何かあると出てくる『有識者』とかではありません。 むしろ法務関係者や警察関係者は選任されないように定められています。 検察審査会は各地方裁判所及び支部の所在地に置かれ、 構成員は各検察審査会の管轄区域内に住んでいる人の中から くじ引きで選ばれます。 ですから、日本に住んでいる多くの人は選ばれる可能性があるわけです。 詳しくは『検察審査会法』の第5条〜第8条を参考にしてください。 ちなみに検察審査会の委員になる資格のない人は、 小学生以下の子供、破産者で復していない人、 1年の懲役又は禁固以上の刑を受けたことがある人です。 そーいえば、 第10話ではもう一つ久利生検事の逮捕歴が話題になっていました。 物語の中でも触れられていましたが、 具体的にはどうなのか、おさえておきましょう。 検察庁法 第20条 他の法律の定めるところにより一般の官吏に任命されることができない者の外、 左の各号の一に該当する者は、これを検察官に任命することができない。 一、禁固以上の刑に処せられた者 二、弾劾裁判所の罷免の裁判を受けた者 つまり、逮捕されて起訴されても、裁判で無罪になれば検事になれますし、 逮捕されても不起訴であれば当然、検事になれるわけです。 ですから、久利生さんは検事になれたわけです。 検事を目指している皆様、素行にはご注意を、、、 以上、検察審査会についてざっと書いてみました。 次回(最終回)は今までのまとめを、、、 (2001年3月12日) ▼▼ Return ▼▼
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