|
森内閣の額賀福志郎経済財政担当相が辞任した。
森内閣で辞任した閣僚は久世公尭元金融再生委員長、中川秀直前官房長官に続いて3人目となります。
今回の額賀氏の辞任の原因は、
財団法人・ケーエスデー中小企業経営者福祉事業団(KSD)からの利益提供問題。
KSDから1999年11月と2000年4月に計1500万円を秘書が預かった、
2000年5月になって秘書から資金提供の報告を受け、ただちに返却したので法的には問題がない。
ということだそうですが、やはり野党からの追及などもあって辞任することとなりました。
額賀福志郎氏は小渕恵三内閣に入閣した際にも防衛庁の一連の不祥事の責任をとって辞任しているため、
2度続けての任期途中で辞任は異例中の異例の出来事です。
自民党の次の世代を担うと目される額賀氏の2度目の辞任は自民党にとってマイナスな出来事でした。
日本の閣僚の辞任のパターンにはいくつかの種類があります。
所管省庁の不祥事、もしくは所管業務範囲で起こった大事件・大事故による引責辞任。
本会議や委員会などでの失言、もしくは戦争認識関連の失言。
政治家個人のスキャンダル。
森内閣は発足10ヶ月足らずで、3人の閣僚が交代するという事態となり、
全員がスキャンダルに包まれた辞任となっています。
これだけ、政治家個人の問題で辞任が相次いだのはリクルート事件の時以来、無かったことです。
当然、野党側は森首相の任命責任について追及してくるでしょう。
しかし、既に森首相は、
『一切そういう問題は(知ら)なかったということだ』
と述べ、福田官房長官も、
『あらゆることを事前に調べることは不可能に近い。完全無欠な人がどれだけいるか。
あまり過大な期待、要求には応じられない』
と、事前調査には限界があるとし、任命責任を回避しようとしている。
しかし、考えてもらいたいと思うのです。
森内閣が発足して以来、正確には発足当時は小渕内閣を継承していましたから、
自前の閣僚を選んだ第2次森内閣が発足して以来、自民党から27人の閣僚を起用しました。
自民党の国会議員は400人弱です。
その中から27人を選んだだけで3人もスキャンダルで辞任しているんです。
確かに事前調査には限界があるでしょうが、
それ以前に、そういったスキャンダルを抱えている人が国会議員である資格があるのかという問題もなってきます。
そうなってくると、『任命責任』ということを論じる以前に、
その政治家に公認を与えた自民党という政党、その総裁である森首相の責任を考えなくてはなりません。
|